Aug 22, 2016

物損④―評価損とはなにか

評価損とは、一般に、事故当時の車両価格と修理後の車両価格の差額をいいます。

評価損は①技術上の評価損と②取引上の評価損に分類されます。

 

以下、それぞれの内容と賠償を受けることができるのかについて、説明していきます。

 

①技術上の評価損とは、修理を行っても主として技術上の限界から事故車両の機能や外観に回復できない欠陥が残る場合の損害をいいます。

 

この場合には、加害者が賠償すべきであることについてはほとんど争いはありません。

 

②取引上の評価損とは、機能や外観が回復し、技術上の評価損が発生しない場合でも、事故歴があるという理由で事故車両の取引価値が下がる場合の損害のことをいいます。

 

この損害が賠償されるべきかについては、裁判所の判断としては、否定例と肯定例の双方が存在し、事案に基づいて個別に判断されています。

 

一般基準はありませんが、⑴初年度登録からの期間、⑵走行距離、⑶車両の人気度、⑷購入時の価格、⑸損傷部位等を総合的に考慮されているといえます。

 

目安程度に例を挙げますと、外国車または国産人気車種の場合、初年度登録から5年(走行距離で6万㎞程度)以上、その他の車種の場合、初年度登録から3年(走行距離で4万㎞程度)以上を経過すると評価損が認められにくい傾向があります。

 

各事案により異なりますので、詳細は弁護士等の専門家に相談されたほうが良いでしょう。

 

弁護士法人アイリス

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